最近のできごと

協力隊としての活動はうまくいかないことばかりで、JICAの方針にも納得いかないことがあったりといろんなことがあり今は、協力隊ではなく個人でボランティア活動をしています。何もバックグラウンドがない中での活動は厳しいですが、今は協力隊の時よりも気分が数倍楽になっています。活動先を探す上で最初にエチオピアで成功したと言われているNGOを訪問しました。そのNGOは、日本の企業も出資して図書館の建設、海外との養子縁組など各界の有名人が訪れている場所なのですが、私も一度そこを訪問してどんな事業をやっているのか知りたいと思い話を聞きに行きました。
最初は、外国人なので快く歓迎してくれましたが、ボランティアとしての話をしていると急に顔色が変わり、うちは何も必要ない。ボランティアなら他の場所に行ってくれと言われる始末。その理由はというと、多くの外国人は養子縁組をした後は多くの寄付をそこにしていて、有名人やその場所を訪問する人は少なからず小切手を置いていくのが当たり前となっているらしく、寄付のない外国人はお断りといった感じでした。
施設内には病院や学校も併設されていますが、まず病院内の案内では、この器具は誰が寄付してくれたとその話ばかり、あなたの国はお金があるでしょと質問を受け、回答に困るし、次の学校訪問ではいきなり教室に入った瞬間歓迎の歌が始まるけれど、子供たちは歌わされているという感じで子供本来の自然な表情や行動が一切統括されていました。何だか不自然で仕方がなかった。
何をするにもお金が必要なのは事実だけれど、成功したと言われているNGOでも、その理由は外国人の寄付で成功したようなものなのに、自分たちの力でやってきたと言っている姿はどうも私には受け入れられない。寄付はいいことなのかもしれないけれど、ちゃんと事業などに使われているのか、私の意見ではほとんどは現地スタッフの懐に入ってしまっているのではないかなと思いますが。だから私はお金ではなく、現地の人と一緒に活動をして、彼らが何かを私から感じてもらえたらと思ってそういうボランティアをしたいと考えています。