その後・・・


JICAなり何かのバックグラウンドなしでの活動はみんなからなぜと聞かれますが、何もない中で自分に何ができるのか試したいと、もう一度挑戦したいと思ったから。協力隊時代は配属先に行ってもやることが何もない。カウンターパートはいない始末。もとはと言えば隊員の申請は配属先の意向ではなく、JICAの意向だった。エチオピアの隊員を増やしたいということで、必要とされていない場所にも関わらず適当に職種を決め、申請をしたものだから、協力隊が配属されても特にやることは用意されていなかった。
私はフィールドに行き活動することが仕事だったけれど、フィールドにさえあまり行くことができなかった。そのため、事務所内で活動のツールを作成したりしていたけれど、配属先の人々はコミュニティにそんなの必要あるのかとか疑わしいムード、最終的にはどこどこのドナーがいくらあるからそこからお金を工面して新たに給水施設を作ろうという始末。給水施設はいろんなドナーが援助して十分に動いているところもあれば、住民の使い方が悪かったり、もともとの施工が悪かったりといった理由で建設後1〜2年で壊れているものも多くある。建設には多額の費用がかかる。それなのに、私の配属先の人は、新しいデザインの良いものを建設することにばかり集中し、壊れないためのメンテナンスには何も注意をしていない。私は、メンテナンスの必要性や使用時間の設定などソフト面での活動で目に見えにくい部分をやろうとしていたから、誰にも受け入れてもらえなかった。
 私の活動はきっと何年後かに必要になってくるはずだから時期が悪かった。