6 Oct 2008 Ethiopia education system

今日は、エチオピアの教育分野についてのブリーフィングがありました。エチオピアの就学率は1996年は男女合わせて24.9%だったのが、2006年には79.1%とわずか10年で増加しました。小学校は8年間、その後は試験がありそれに合格すると中学、高校、大学と進学することができます。しかしながら、試験の成績や家庭の事情で8年間すら通えない子供もいます。エチオピア政府は8年間の義務教育を認めているので、子どもたちは授業料を払うことなく無償で授業を受けることができます。しかしながら、紙やペン代などは、親がお金を集めて買うこととなっていることから、必然的にお金のない家庭の子供たちは学校に通うことができません。特に農村では、教育よりも家庭の労働力として子供は必要なので学校に行きたがらせない親もいます。授業で必要な文房具などを政府の教育資金で賄えないのかとも思いますが、政府の資金は先生の給与にほとんど消えてしまうとのことです。さらに、農村では、義務教育が8年間と言われていても、8年間も子どもが通えるほど大きな学校がなく、4年間しか通えない子供、さらに4年間通うためには家から何時間も歩いて学校に通うなど、学校建設が足りていない現状もあります。就学率が上昇しているとはいえ、それはおそらく首都に限ってのことであって、エチオピア全体としてはまだまだ厳しい状況にあります。
エチオピアが取り組むべき課題の一つに教育問題があるので私も何らかの形でかかわっていけたらなと思います。